干物を本気で作ってみました!干物は手作りが出来ます。もちろん釣った魚を干物にしていくわけですが、今回は海水、塩分濃度をきっちり、完璧にと計って作ってみました!干物の作り方をご覧ください。
■腹開きにする
●下処理→ゼイゴ取り→腹開き
開きとも言われるように、干物づくりはまずは魚を開かないといけません。ということでまずは鱗と内臓を取り除きます。下処理はいつもと同じですね。
下処理ができたらゼイゴを取ります。好みによって取っても取らなくても良いのですが今回は取りました。
腹開きにしていきます。内臓を取り除くときにすでに腹部は開いているので、それを利用して上半身も開きます。
全部切ってしまわないように気を付けましょう。
同じようにムツも開きます。ムツはゼイゴがありませんので下処理が終わったらそのまま開いてOKです。
■漬けダレを用意する
●塩分濃度10%水溶液のつくりかた
干物を作るにあたって塩分を浸透させる必要があります。塩を直接塗り込んだりする方法もありますが今回は10%の塩分濃度の水溶液に浸します。
ところで水溶液って覚えていますか?中学の理科で習っていますが簡単にご説明しますね。(自分も勉強しなおしましたw)
●物質(今回は塩)+水=水溶液・・・漬けダレのこと
塩分濃度が直接干物の味の決め手になるので今回はびしっと計算していきます。まず水溶液は水に物質が解けたものを言います。つまり塩水で、今回の漬けダレのことです。
今回は10%の塩分濃度水溶液を作ります。
●塩の重さ÷水溶液の重さ×100=塩分濃度
塩分濃度の計算式はこうなります。苦手な方だとえ??ってなりますよね。
ここで簡単に言葉で説明します。
1000gの10%水溶液を作りたい場合、塩100g、水900gを混ぜればOKということです!
簡単ですよね!っということできっちり計っていきます!
溶かしていきます
また今回は隠し味、香り漬けとして料理酒を20ccほど混ぜました。
■10%塩分濃度水溶液に1時間
●軽く水洗いをする
塩分濃度がばっちり決まったところで開いたアジとムツを投入していきます。
この状態で1時間ほど浸透させます。漬け込み時間によって塩加減が決まりますが1時間ほどでちょうどよいと個人的には思いましたので一つの目安としてください。
また漬け込んでいくと内臓の残りなどが結構染み出します。よって1時間経過したならば漬けダレは捨てて軽く水洗いします。
■干していく
●干す前に軽く水けをふき取ると良い
干物を干していきます。干す前にキッチンペーパーなどで軽くふいてから干します。
この網に入れた瞬間に干物を作っている!という実感が湧いてきますよね!
干す時間は天候や風の強さにもよりますが、半日~夕方までといった感じが良いかと思います。
■完成!焼いて食べよう
●表面はピカッと乾燥、中はジューシー
干物は乾燥していると思われがちですが、実は表面が乾燥して中は水分がまだ残っている状態がベストです。
こんな感じで表面につや感があれば成功です。
最高の干物が出来上がりました!
■干物の保存方法
●一つずつラップで包みましょう
保存方法ですが、先にもお伝えした通り、中はジューシーな状態になっています。そのためにそのまま冷凍すると冷凍焼けでカサカサになってしまうのでひとつづつラップで包むことをお勧めします。
実は今まで塩分濃度などはほぼ適当に作っていましたが今回びしっと計算してやってみたら塩梅がしっかり決まりました。
皆さんもよかったらお試しください。