マサバとゴマサバは大型になれば見分けがつきやすいのですが、小型のものはめちゃくちゃ難しいです。よってDNA解析により同定する方法があるほどです。ただ外部形態からも判別する方法がありますのでご紹介します。
●やっぱりわからない
さて、先日釣ったコチラのサバですが20センチちょっとのサイズです。ショアから釣れるのは全国どこもこのサイズが多いのではないでしょうか?このサイズはとにかく見分けがつきません。そこで魚体の各部位を測定して同定していきます。
■尾叉長と背鰭基底長さ
●基底とは付け根のこと
まずは図のようにAの部分を測ります。いわゆる背鰭なのですが、よく見ると筋のようなものが見られますよね?これを棘といいます。前から第1〜9棘と数えます。この付け根にあたる基底部の長さを測定します。今回は28mmでした。
次にBの部分、尾叉長を測ります。今回は204mmでした。ちなみに釣り人は尻尾の先まで測りますが、この測り方は全長と言います。
■A≧B×12%かA<B×12%
●マサバ か ゴマサバ
測定を終えたとこで計算に移ります。
A≧B×12%であればマサバ
A<B×12%であればゴマサバ
という公式があります。
B(204)×0.12=24.48なので、
A(28)>24.48となり、
今回のサバは『マサバ』であった!
となります。
岸でサビキ釣りをしているとこのくらいのサイズのサバがバタバタと釣れることがあります。
今回の同定方法は定規さえあれば誰でも出来ますので、小サバが釣れた時、ふと何サバになるのかな?と思ったら是非とも計算して同定してみてください!