ハタの仲間の捕食に関する習性と珍行動|釣りに活かせる!?豆知識

ハタゲームといえば、近年アカハタやキジハタ、オオモンハタ、アオハタといった高水温期に接岸するハタの仲間をショアから狙うの釣りが盛り上がっています。ところでこのハタの仲間には捕食の際のちょっとした面白い行動があります。

■ハタのリラックス状態

●根魚でもホバリング

根魚と大きくくくられる傾向があるハタの仲間ですが、やっぱりハタはストラクチャーに寄り添う傾向があります。

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典型的なパターンですね。ちなみにこちらはキジハタです。

 

ストラクチャーや根に着くのかと思いきや、

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このように砂の上にいる時も多いです。水槽内の話ですが、数個体が種類を問わずに寄り添っている場合も多いです。

 

またよく中層で釣れた!なんてこともアングラーの皆さんは経験されていることも多いかと思いますが、

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こんな感じでリラックス状態なのに何もないところにホバリングしている時もあります。

 

追いかけてきて食うという見解もあるかと思いますが、そもそも中層でホバリングしてる時もあるんですよね。

■上から落ちてくるモノも周囲も見ている

●身体を横に倒して各方向を見ている

ハタの行動パターンとしてもう一つご紹介したいのがストラクチャーに寄り添う姿勢についてです。

 

良くハタはファールで食うなど言われていますが、その通り上から落ちてくるものをよく見ています。

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こちらはキジハタです。ハタの眼球は左右に分かれながらも前方上方向に付いていて、上方向の視野が広がっています。

 

同時に、態勢もこまめに変えており、

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このように身体を横に倒していることも多く見られます。

 

収まりが良いところを探しているとも考えられますし、視野という観点から観察するといろんな方向を見ているとも考えられます。

■口を開けて、餌が入ってくるのを待つ!?

●ジンベエザメのような捕食行動をクエがとる

捕食に関する珍行動をここでご紹介します。自然界ではわかりませんが、実はハタの仲間。特にクエにジンベエザメの捕食行動のように身体を垂直にして口を開けて待つという珍行動を取ります。

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ご覧のように画像中央、二個体のクエが口を開けてただただ待っています。

 

実はこの体勢をとるには条件があって、混泳している他の魚にムキアサリやオキアミといったサイズの小さい餌を撒くタイミングで口を開けます。

 

要は勝手に口に入ってくれという魂胆なのだと思います。この行動は他の個体でも確認していて、30キロを超える大型のマハタでも見られました。

 

この行動が自然界でもしているのかは謎ですが、こんな行動もするのかと知っていたら釣りの何かに役立つかも!?しれませんね。