チニングというと10年以上前からある言葉ですが、ポッパーでのトップゲーム、ボトムズル引きなどさまざまな釣り方が出てきました。今回は近年大阪湾で火がついたフリーリグを使用してこちら三重県は伊勢志摩地方でチニングしてみました。
■フリーリグとは
●ウキ止めゴム→シンカー→フック
フリーリグとはそもそもバス釣りで開発されたリグで、ウキ止めゴム→シンカー→オフセットフックの順番に組まれたリグです。
そもそもこのフリーリグはシンカーとワームを離すことで、先に着底したシンカーを追うようにワームがフリーでフォールさせることができます。
ただチニングの場合、シンカーとワームに距離を作ると先に着底するシンカーへバイトが出ることから基本的には離さないで使います。
オフセットフックを使用しているので根掛かりを軽減させることができることが最大のメリットです。
■伊勢志摩地方でのフリーリグチニング
●クサフグが多すぎる ナイトでも多
伊勢志摩地方でチニングというと有名な河川である宮川を思い浮かべる方も多いかと思います。私もポッパーのトップゲームで通っていた時期がありました。
というわけでフリーリグを試す為に日中に入ってみると、シャレにならないほどのフグの噛み跡が。。これは釣りにならないということで日没後に入ってみると、日中に比べてましになるもののワームへのダメージが多いのでこの河川は見切ってマイナーなポイントを探ることにしました。
■ブレイクの上のサンドバー
●捕食ポイントを狙い撃つ
チヌのストック数は減るけど、フグを交わすためにあえてマイナーな河川に絞りましたが、その場合のポイント選択の目安にしているのが捕食ポイントです。汽水域で狙う場合、特に満潮時は海域面積が増えるのでポイントが絞りにくいです。そこで流真からのかけ上がり先に広がるシャロー域を選びました。チヌが捕食に上がって餌を探すポイントです。
満潮から下げのタイミングでエントリーします。まずはズル引きで広範囲に探ります。しかし牡蠣殻が結構点在しているみたいでスタックすることが多いです。そこでリフトアンドフォールで探っていきます。
リグを縦に上げるイメージでロッドを煽りながら細かく底を叩いていきます。コリっとシンカーが牡蠣や障害物に触った瞬間にロッドを跳ね上げるとスタッグが軽減できました。
なかなか当たりが得られませんでしたが新規ポイントなのでもう少し粘ってみると、やはり回遊してくるタイミングがあったのでしょう。フォール中にガツっとバイトしてフッキング成功。左右にドラグを出しながら上がってきたのは本チヌ（クロダイ）でした。
ワームはSmithから新しく出たコーバイチュー
深いリブが波動を生み出すフリーリグ専用のワームです。
■下潮で出来た流真
●とてつもないバイト
実は上の個体を釣ってからパターンを見つけれたのか別日に複数回釣行すると確実にバイトを得られることがわかりました。しかしフッキングで直ぐにバレてしまったり、抜きあげる時にフックオフしてしまったりと調子が上がりませんでした。
潮回りが変わって次は干潮時での新規ポイントの開拓に挑みました。潮位がちょうど0mになるタイミングで足場が出てくるポイントへエントリーしてみました。流真以外は浅過ぎて狙えられない感じです。
そこで水深が残っている流真をテンポ良く打っていくことにします。下げの流れが案外強くボトムパンプというよりはドリフト気味に探っていくと、いきなりロッドがひっ叩かれてファイト開始です。魚が跳ねるしシーバス？ボラのスレ？などと疑いましたが寄せてくるとこちらも本チヌでした。
めちゃくちゃ肉厚な個体でした。
このフリーリグチニングはまだまだ理解していない部分が個人的に多いので、引き出しを増やす為、またこちらのフィールドでのアジャストに向けて高水温期はやり込もうと思います。
〜tackle data〜
rod:Smith BL-C812ML/AKBM
reel:Daiwaジリオンhdtw 1000xg
line:duel アーマードf pro ロックフィッシュ#1.0
worm:Smith コーバイチュー
hook:Smith コーバイフック
