ヒイカってご存知ですか?小型のツツイカ類を総称してそう呼ぶのですが、このイカは、大変なキレイさがあります。かつ群れるとなお美しい。ということで、夏休みに向けてキレイな頭足類を展示しようと言うミッションが僕に降りかかりました。
僕のプライベートでの経験値をフル動員して飼育員としてお仕事に挑みます。
■大量に良い状態で搬入するには
●皆んなが簡単に釣れる方法=沖での船釣り
ヒイカの釣りについては以前に投稿したと思いますが、個人的にはショアからキャスティングで、かつ常夜灯などの灯りを頼りに釣ることがゲーム性があって好きです。
ただ、群れを展示するとなるとまとまった数を良い状態で捕獲しなければなりません。と言うことは複数人で釣った方が効率的なのですが、ショアからキャスティングをするとなるとタックルやテクニックが求められます。
そこで誰でも簡単に釣れて、かつ良い状態で搬入が出来る方法となると船という選択肢が出てきます。
■イカ釣り船にカスタム
●LED投光器とDIY
船から漁火と焚いてイカを寄せれば、足元は安全だし、ほぼキャストすることは不必要なので糸を垂らせば初心者の同僚でも釣れる。
ということで、船のカスタムをします。所有する船は何も付いていないので、投光器を取り付けてみます。投光器も無いのでホームセンターで購入するところからスタートです。
10wで800ルーメンという安くて優れもの投光器を購入し、船に取り付けます。
船縁に投光器を置くゲタを傾斜をつけて作成します。ちなみにこういう端材を使ったDIYは得意な方です。
設置するとこんな感じでだいぶイメージ通りにいきました。船縁に3つ、キャビンに2つを取り付けました。
ちなみに電源は船のバッテリーは弱いので停電時に使用するガスの発電機を使用しました。
■仕掛け、リグはエギとスッテ
●枝針仕掛けを全員分用意します。。
仕掛け、リグですが、これまたプライベートではエギシングル派ですが効率を重視してエギとスッテの枝針仕掛けでいきます。
ちなみに僕以外の乗船者は仕掛け作れないので、貸しタックルも含めて全て僕が作りますw
■いざ点灯
●ヒイカ釣り開始〜と活魚システム
それでは漁火システムを点灯します。
我ながら良い感じに仕上がったと思います。そして簡単にレクチャーして皆さんにやってもらうと、直ぐに釣れだしました。
忘れてはいけないのが、活魚システム。活かして持って帰ることが目的なので、船に大きなバケツ(テンタル)を用意して海水を張り、中央からエアレーションします。
心配しましたがいい感じで生きてます。
ある程度釣ったところで、搬入作業を考慮して切り上げないといけないのですが、
釣りの魅力って不思議ですよね。ほぼ素人の皆さんが辞めないので、僕の号令で終わりとしました。
■搬入作業
●とにかくダッシュそして水温合わせ
ヒイカ釣りに限らず、ほとんどのアングラーはここまでで終わりなのですが、飼育員である僕はここからが本業といっても過言ではありません。
バケツに素早く移して、それを持って導入する水槽へ走ります。
そして水温合わせをしながらゆっくりと入れるのです。
■ミッション成功
●すごい達成感w
翌日、水槽を覗くと、
いい感じで泳いでいてくれました。とりあえずミッション成功です。
綺麗なんだよなー。
というわけで、無事に群れの展示を開始することが出来ました。ここから飼育をしながら、このイカの特徴を持った観察しようかと思います。
最後になりましたが、今回漁火システムなど初めて船のカスタムをして、操船、釣り、搬入とやりましたが、達成感が大きかったですね笑
ということでまた面白い企画をプライベートでも仕事でもやっていきますよ^ ^