三重県の鳥羽、答志島では脂の乗ったサワラをトラサワラと名付け、ブランド化しています。それでなくてもサワラの多い海域なのですが、実はもっともっと資源量が多いのが伊勢湾です。もともと伊勢湾の漁師はサワラを主とした方が多いのですが、秋から冬にかけてはサワラがバイトを追って表層へ反応することが多くなるので近年キャスティングでのゲームが確立されつつあります。
というわけで初秋のサワラ調査に向かいました。ポイントに到着すると、サワラが所々ぴょんぴょんと跳ねています。しかし、ナブラといったような明確なピンポイントは見つけられません。船長の話によると、どうやらサワラは広範囲で飛ぶことが多いらしく、キャストして探っていくということです。というわけで、ロングキャストが出来て強いウォブリングでアピールが出来るルーディッシュをチョイスします。
キャスト後は素早くスラッグを回収してあとはファストリトリーブ。これだけです。なかなか当たりが無いのでスローに見せることの出来るルアーにしようかと迷いましたが、日が上がりベイトが確認できました。とても小さい稚魚。つまりシラスベイトです。スローに見せれば確実に見切られると判断し、ルーディッシュを繰り返しキャストします。そろそろ回収に入ろうかとした一投、船縁でいきなり破裂音と共にロッドに衝撃が走ります。ファーストランで一気にダッシュ!逆弦側へ走ろうとするので少し強引にスプールを止めてパワーファイト。2分ほどで勝負有り!
大型のサワラを取ることが出来ました。
その後はサワラのライズは収まりましたがシラスに着いたであろうハマチナブラが発生。こちらのナブラは船が近づくと沈むという難易度高なナブラ。ということでエンジンを遠目から停止して遠投で狙います。このシチュエーションもまたルーディッシュのベビーウエイトが効きます。狙いを澄ませてロングキャスト!後は巻くだけ〜でズドン!
良い仕事をしてくれました。
ところ変わって別の湾内調査へ。なんでもこの地方でアラハダと呼ばれるアカカマスの群れが入ったということで調査をしに行きました。ポイントに到着すると確かに魚探に群れが映ります。
調査便ということで知り合いは速攻でサビキを落とします。しかし!全く釣れないサビキ。ということで、私はジグでいかに釣るかを考えながらジグをセレクトします。どうやら相当なマイクロベイトを捕食している感じだったので、出来るだけシルエットが小さくなるようにTGスローをチョイスしました。
水深12mと超激浅ポイントなのですが、その中でもレンジコントロールにシビアなので、リールを1/4回転刻みで誘います。
魚の鼻面に落とすとヒットするというようなシビアな状況でしたが、TGスローを文字通りスローに誘ってアカカマスゲットとなりました。
またカマスとは違った引きだと上げてくるとなんとアジ!
コレもまたバレやすく難しい釣りでしたが、スローに誘えるジグの特性で無事ゲットとなりました。
この日はニューアイテムのルアーが大活躍をしてくれた1日でした。
〜tackle data〜
サワラキャスティング
rod 10ftショア青物ロッド
reel Shimano:ツインパワーSW6000hg
line pe3.0号 leader60lb
lure Smith:ルーディッシュ95hs
湾内カマス
rod:Smith HSJ SSL 3L
reel:Shimano ツインパワー4000 pg
lure:Smith TGスロー